リハビリブログ

2020.1.9 配信

江夏整形 理学療法–物理療法① G-TES

 


当法人にて取り入れている”物理療法”について、ご紹介していくシリーズを始めていきます。

第一弾は、G-TESになります。

 

約2年前の外来リハの増床と通所リハの開設と共に、当院にて活用始めたものです。

 

現在、外来リハに1台、通所リハに1台を配置しリハビリテーションの一環として活用してます。

 

G-TESは、腹部と両大腿、両足部にベルト式の電極を装着し、歩行に必要な筋を万遍なく電気刺激にて収縮させる治療法になります。

 

車いす生活の人から中・高校生のスポーツ障害の人まで、廃用にて筋委縮した神経筋から萎縮を予防する際まで幅広く活用しております。

 

また、何よりも、人工関節や人工骨頭等の金属が入っていても行うことができる点が、他の何よりも優れており、手術後の人も筋力強化のための治療が行えます。

 

設定には、筋力を強化する”廃用モード”と、筋エネルギー代謝を改善する”代謝モード”があります。

 

また、パット導子はモイスティヌ(化粧品)を開発したメーカーならではの皮膚研究が活かされ電気刺激による皮膚抵抗をできるだけ低くすることに成功してます。

 

このパット導子は、筋が収縮するまで電気を上げる際、痛みが出にくく、しっかりと皮下に電気刺激を送ることができる優れものです。

 

設定には、#筋緊張、#侵害受容性疼痛、#神経因性疼痛、#廃用、#麻痺があります。

 

当院では、橈骨神経麻痺の人、脳卒中の上肢麻痺の人、腓骨神経麻痺の人、等々、麻痺に対する積極的な治療や侵害受容性疼痛に対する神経走行に考慮した電気治療 等と患者様の状態に応じ積極的に治療応用しております。痛みがあったり麻痺があっても元気に自分のおうちで生活できるよう今後もリハビリテーションを展開していきます。

 

臨床ですが、

 

人工膝関節置換術を待たれていた車いす生活の90歳の御婆さんが、リハ初日、膝痛にて平行棒内歩行が5mしか歩けませんでした。週2回 G-TESにて神経筋を刺激し、歩行練習を行いますと、2か月後には30往復するまでに回復し、立位保持しズボンにシャツを入れたり等の日常生活動作が行えるまでになっております。G-TESは関節に負担をかけず弱った神経筋を刺激し、動くための準備ができていくのではないかと考えております。まだまだ、周辺地域の医療機関では活用されていないようですが、広く活用され地域の方々の喜びとなることを願っております。

 

興味のある専門職の方は、随時、ご紹介していきます。

見学の受付は、当院電話にて、山之内までご連絡下さい。

 

 

G-TESについて http://www.homerion.co.jp/products/g-tes.html

 

 

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